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2016-08-10

「山の日」に富士山を思う

明日の8月11日は、祝日「山の日」です。と云われても、まだ、ウンッ???って感じの人も多い今年でしょうね。
今年から、さあ、祝日です。なぜ祝日になったのかの詳細は知る由もないのですが、「国民の祝日数」16を数えることになりました。最近の祝日数だけを海外と比較するとアメリカは、10日間程度(州ごとの差もあります)、フランス、スペインは、祝日がともに11日です。また、オリンピックで盛り上がっているブラジルは、日本とほぼ同じで17日(カーニバルの3連休を含む)です。
日本も結構休めるような気がしますし、「山の日」が加わっても企業の「お盆休み」もありますので、あまり恩恵を感じないかもしれませんね。別にトヤカク言うつもりは、ないのですが、もっと休みたいと思う人も多いのは、何故でしょうかね~
「有給休暇国際比較調査2015」をみると、日本は、支給日数20日のうち消化日数の平均は60%にあたる12日とのことです。したがって、合計1ヶ月に満たないですね。サラリーマン時代の私は、「もっと休みたい」と思っていました。あの祝日が少ないフランスとスペインは、有給休暇日数30日、その消化率は100%です。日本と祝日数がほぼ同じブラジルは、45日です。旅行先で出会う人たちがノンビリしているのもうなずけます。ましてや、フランスが法律で5週間休めるなどは、想像もできませんね。キット・・・
さて、「山の日」から始まりましたので、山の話題に戻ります。
日本で有名な山といえば、やっぱり「富士山」ですね。富士山には、春夏秋冬登っていますが、好きな山の一つです。

《富士山の遠望》
 
でも、流石に真夏の富士山は、人の多さに負けて、「チョット・・・」ネといった感想を持つ時があります。
環境省では、富士山の登山者数を把握するため、各登山道の8合目付近に赤外線カウンターを設置して登山者数調査を実施していますが、昨年の7月1日~9月14日までの登山者数の合計は約23.4万人で、前年比の-18%減少とのことです。世界文化遺産登録で、集客を見込んでいる気持ちも分からないではないのですが、然程残念がることもないような気がします。海外からの登山客も多くなっていますが、世界文化遺産登録の意味合いについて、興味を持ってもらう情報発信がもっとあってもよいような気がします。
最近、基本1,000円の「富士山保全協力金」制度が実施されていますが、個人的には、制度というならば、遠慮せずに徴収してもいいのではないかと感じています。海外では、入山料を取る、あるいは入山制限も良く見聞きしていますので、観光客が減るとのご心配もあるようですが、あまり違和感はありません。また、途中の山小屋で「トイレを利用する時、トイレチップのご協力のお願い」といった優しい表現で徴収され、かつ、一部のトイレとはいえ、アンモニア臭の充満した空間へ導かれるのは如何なものでしょうか? 
収益の少ない山小屋は、十分な施設管理が難しいはずですので、トイレは、共有の意識で再検討してもいいのに・・・などと思う単純な私です。

《協力金を支払うと、これがもらえます》
 
人が介在することは、これくらいにして、やはり、富士山は、何処から見ても美しいと思います。その郷愁もあってでしょうか、海外の山に「〇〇富士」の名をつけている事例が結構ありますね。
例えば、思いつくままに挙げると、オソルノ山(チリ2652m「チリ富士」)、ミスティ山(ペルー5825m「ペルー富士」)、コトパクシ山(エクアドル5897m「エクアドル富士」)、ダマバンド山(イラン5671m「イラン富士」)、タラナキ山(ニュージーランド2518m「南洋富士」)など、挙げれば切がありませんね。

《タラナキ山を上空から見る》
 
コニーデ火山(成層火山)」は、均整がとれ、何となく安心感がある地域の象徴的な山容で、故郷の山、オラガ国の山と思えるのでしょうね。Wikipediaには、「全国各地には少なくとも、321座を超える数の富士と名の付く山があり、それらを郷土富士と呼ぶ」との記載がありました。
さて、日本の富士山は、3776mありますので、真夏とは言っても気温は低いですね。そんな山ですが、錯覚で、誰でも登れる親しみ易い山ということでしょうか、防寒具も持たずに、日が照り付ける5合目付近から軽装で一気に登る人が希にいます。当然ながら、頂上へ近づく程、寒くなります。真夏の晴天の日とは言っても、頂上の暑さのピークは、8月8日~12日ですが、平均最高気温9.8℃、最低気温は、3℃程度になります。もしかしたら、高い山のない国からの来訪者にとっては、想像もできないことかもしれません。富士山を楽しんでもらうためにも、知ってもらいたいですね。

《真夏の富士山》
 
そして、気温が低い時間帯といえば、御来光(ごらいこう)を楽しみにしている人たちが大勢います。「御来迎(ごらいごう)」とも表現するらしいのですが、主に高い山で日の出を迎えること、またその日の出のことを言うとのことです。何せ、早い時間帯です。8月上旬ですと4時50分頃、8月下旬になると5時00分頃です。
御来光を見るには、吉田ルートですと、山小屋の前に陣取るのもいいですね。いや、やっぱり頂上でという人は、例えば、お鉢巡りの途中にある剣ヶ峰とはいかなくとも、成就岳、伊豆岳、朝日岳付近へ足を延ばすようですね。

《ご来光を見る人たち》
 
頂上のお鉢巡りは、一般的に、1周約1時間30分程度を見込みますが、それらのピークの反対側、つまりお鉢巡りの西側から人々のシルエットを見るのも、また、違った趣があります。シルエットといえば、朝日の反対側に富士山の影が映りますが、それに目をやる人は少ないですね。まあ、朝日の方を見ながら、昇る太陽に語り掛け、様々願う時間も大切でしょうね。

《富士山のシルエット:影富士
 
さて、徒然に書いてきましたが、私も「山の日」を機会に、山へ登れる幸福について、昇る朝日に語り掛けたいと思います。